落語会

今年も桂吉弥さんが来て下さり落語会がありました。
お弟子のやっこさんも来てくれましたよ!!



落語というのは話手の言葉を頼りに自分で想像して理解してやっと楽しめるものです。
2〜6歳という幼い子ども達に落語の世界が楽しめるのかどうか。。
私たち職員がドキドキしていました。



さあ、こどもたちはどんな様子だったのでしょうか。。。


最初は落語のお話の中に出てくる動きのレクチャーをして頂きました。


まずは、うどんの食べ方。


扇子をお箸に見立て、うどんを食べる時の動きを教わります。



ふむふむ。そうやってするんだな。



ずずずっとうどんをすすったら、



ぷはあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



これがおもしろいんだよね〜!



次は落語で使う太鼓や笛を見せて頂きどんな音か聞かせて頂きました。
何だかおばけが出てくる音みたい!
そこで吉弥さんがお化けのやり方を教えてくれました。

手と手を合わせて。。。



う〜ら〜め〜し〜や〜〜〜〜!!



きゃー!!おもしろい!!!
子ども達は大喜びです。




そして最後はやっこさんが『ときうどん』、吉弥さんが『動物園』の落語を聞かせて下さいました。
こどもたちはお話の世界に入り込み、まじめな顔をしたり、大笑いしたり、楽しんでいる様子でした。


吉弥さん、やっこさん、今年も楽しい時間をありがとうございました。






☆毎年毎年お話していると思いますが、子ども達が頭の中でどのように理解していくのか・・・・それを知るのがドキドキでもあり楽しみでもあります。何人の登場人物が出てきたのか、登場人物の表情や、歳の頃合いは・・・・?っと頭を動かして話を理解します。語り部の呼吸を感じながら話に入り込んでいく感じです。

私は毎年、吉弥さんのお話が終わると年長組の所に行って「落ち」について分かち合います。
そうです。子ども達がどこまで理解していたのか確認するためです。

今年も子ども達の声が聞けましたよ。
まずは「ときうどん」。
ときうどんは、うどんを食べた後の勘定の時に落ちがやってきます。簡単に説明させていただきますと2人のお客さんがお勘定の時、お金を「1枚2枚・・・・・」と、数えながら出します。数えている途中で「今何時か」と時間の会話をしたことで、時間の数字とお金の数字がごちゃごちゃになってしまって得する人と損する人がいるというお話です。
子どもに聞いたら落ちの意味を理解している子どもがちゃんといました。安心した半面・・・・・1.2.3.ってお金を払うシーンについて・・・・「あれ何してたの?」って聞いてくる子どもが・・・・。「え?お金を払ってたんだよ。」と答える私に「僕のとこはご飯食べたらカードで払うから。」という返答をいただきました。時代を感じずにはいられませんでした。
ふふふ・・・・吉弥さん、大変です。カードの時代です。ときうどんの落ちを子どもに理解してもらうのが難しくなっていきますね。


もう一つは「動物園」というお話。ある動物園のトラが死んでしまったところからお話は始まります。亡くなったトラの皮の中に入って虎になりきってお客さんを喜ばすというバイトを始めた男の人のお話。前田さんという動物園長さんにやとわれます。檻に入って虎になりきりる彼ですがある時ショーの中で、ライオンと虎を同じ檻に入るというサプライズが・・・・。ライオンに食べられると焦る男の人に近づいてきたライオンが「大丈夫や。前田や。」と言ったというお話。
子どもに尋ねたら「わかったで。ライオンの中に前田さんが入ってたってことやろ?」「ライオンも死んでたってことやろ?」っと答えてくれました。
その後の動物園遠足でライオンの檻の前で・・・・彼らは「前田さ――――ん!!」とライオンに向かって叫ぶのでした。

吉弥さん貴重な体験をありがとうございました。毎年新しい発見があって勉強になります。
子どもにとっては貴重な体験。ぜひぜひこれからもよろしくお願い致します。