青い自転車

職員室で仕事をしていたら大きな大きな泣き声が聞こえてきました・・・・。
職員室の窓からのぞいてみると、もも組(年少組)の男児が、天を仰いで涙、涙・・・。
どうやら青い自転車でまだまだ遊びたかったのだということが、泣きながら叫んでいる彼の言葉を聞いてわかりました・・・・。(笑)


もう、人生の終わりを迎えたような激しい泣きっぷりに笑いがこみ上げてしまった私です。
何とか先生に気持ちを聞いてもらって落ち着いた彼。その中で「今乗りたいの!!今乗りたいの!!」としきりに「今」を自己主張する声が・・・・。子どもってすごくいい!!と思いました。「今」自分がやりたいと思う事や、達成したいことをこんなに熱く、そして自然に、こだわれるのですから・・・。



「今を大事に生きる」なんてよく言うけれど果たして私たち大人はそんなに「今」を意識して大切に生きているだろうか?

「まっ・・・・明日でもいいか・・・・。」なんて言いながら、しばらくほったらかしにしていることがいくつもあるのではないだろうか・・・・。と、ふと思った私です。

   


昼食後、もも組の男児は出てくるのかな〜と楽しみにしていたのですが・・・・・結局出てこない・・・・・。
ちょっぴり残念に思っていると・・・・・お帰りの時間になって声が・・・・。
「あーーーー!!外に行くの忘れてたーーーー!!」と。(笑)


急いで声の主を確認しに行きました。「今、外に行くの忘れてたって言ったの誰?」と尋ねると、担任の先生が笑いながら指さしていたのはさっきの彼。笑いました。
当の本人は「それがどうしたん?」とでも言いたげな顔できょとんと私を見つめていました。



きっと、お昼の時間はお友達とおしゃべりしたり、お部屋のおもちゃで遊んだりしてその時やりたかったことを楽しんだのでしょう。
そうです、なにせ・・・・・子どもたちは「今」を生きていますから・・・(笑)